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Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
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2015

ヒト多能性幹細胞(hPSC)由来神経細胞の部位特異性の制御と神経疾患モデル(Stem Cell Reports.)2015.11.4
Imaizumi K, Sone T, Ibata K, Fujimori K, Yuzaki M, Akamatsu W, Okano H. Controlling the Regional Identity of hPSC-Derived Neurons to Uncover Neuronal Subtype Specificity of Neurological Disease Phenotypes. Stem Cell Reports 5:1-13, 2015.
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2213671115003021
本学5年生の今泉君が岡野研で行った仕事です。柚崎研の井端が電気生理学アッセイで共同研究を行いました。

オーファン転写因子RORαは発達段階や成熟後のプルキンエ細胞樹状突起のさまざまな局面で機能する(J Neurosci)2015.9.9
Takeo YH, Kakegawa W, Miura E, Yuzaki M. RORα Regulates Multiple Aspects of Dendrite Development in Cerebellar Purkinje Cells In Vivo. J Neurosci 35:12518-12534, 2015.
http://www.jneurosci.org/content/35/36/12518
子宮内電気穿孔法とinducible knockdown/knockout法を駆使して、転写因子RORalphaが発達期の細胞移動、樹状突起形成と除去、棘突起発達、さらに成熟後の樹状突起と棘突起維持などさまざまな機能をもつことを初めて明らかにした論文です。

補体ファミリー分子C1qL1はシナプス形成・維持・学習に必須(Neuron)2015.1.21
Kakegawa W, Mitakidis N, Miura E, Abe M, Matsuda K, Takeo YH, Kohda K, Motohashi J, Takahashi A, Nagao S, Muramatsu SI, Watanabe M, Sakimura K, Aricescu AR, Yuzaki M. Anterograde C1ql1 signaling is required in order to determine and maintain a single-winner climbing fiber in the mouse cerebellum. Neuron 85:316-329, 2015.
http://www.cell.com/neuron/abstract/S0896-6273%2814%2901101-5
近年、発達障害や精神疾患の原因の1つとしてシナプスを基盤とした神経回路の障害が疑われています。しかしシナプスがどのようにして形成、維持、あるいは除去されるのかについては、未解明な点が数多く残されています。この研究では、マウスを用いた実験により、神経細胞が分泌するC1ql1と呼ばれるたんぱく質が、生後発達時の小脳において正しいシナプスを選択的に強化することを発見しました。また、成熟後にC1ql1を除去すると、いったん形成されたシナプスが失われ、小脳神経回路による運動学習が著しく障害されることが分かりました。C1ql1に類似したたんぱく質は小脳以外のさまざまな脳部位にも存在し、それぞれの神経回路において機能すると考えられます。このため、本研究の成果は、記憶障害や精神疾患の原因解明と治療法開発に役立つことが期待されます。
本研究は、JSTのCREST研究の一環として、新潟大学の崎村 健司 教授、北海道大学の渡辺 雅彦 教授、英国Oxford大学のRadu Aricescu博士と共同で行ったものです。