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Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
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会見君の論文がpublishされました。

会見君の論文「C1ql1-Bai3 signaling is necessary for climbing fiber synapse formation in mature Purkinje cells in coordination with neuronal activity」がMolecular Brain誌にPublishされました。小脳プルキンエ細胞は幼若時には複数の登上線維とシナプスを作りますが、発達期に1本の登上線維を除いて不要なシナプスが刈り込まれます。この論文では、登上線維:プルキンエ細胞が1:1の支配様式を確立した成熟小脳においても、C1ql1やBai3の発現量を増加させることによって、再びプルキンエ細胞が複数の登上線維とシナプスを作ること、登上線維は通常は前後方向に分岐するが、新たに作られるシナプスは内外方向に分岐する登上線維の枝に由来するること、そして登上線維やプルキンエ細胞の電気活動が存在することが新しいシナプス形成に必要であることを発見しました。GluD2グルタミン酸受容体を成熟後にノックアウトした折にも、複数の登上線維の内外方向の分岐がプルキンエ細胞とシナプスを作ることが知られていますが、この現象もC1ql1-Bai3シグナリングに依存していることもわかりました。

posted on 07/25/2023 1:32 PM

第158回Brain Clubが行われました。

第158回Brain Clubを7月14日に開催しました。今回は京都府立大学の岩崎有作教授による「食関連因子の求心性迷走神経への直接作用と摂食・代謝・精神機能への連関」でした。
オンサイトのみのsemi-closedな開催でしたが、時間を超過して活発な議論が行われました。

posted on 07/14/2023 5:01 PM

第157回Brain Clubが行われました。

第157回Brain Clubを6月15日に開催しました。今回は京都大学からお越しいただいた今吉先生、道川先生の2本立てです。
・今吉 格 博士(​京都大学 生命科学研究科/医生物学研究所)「神経幹細胞の分化運命決定を担う転写因子発現動態の光遺伝学的解析」
・道川 貴章 博士(​京都大学 医生物学研究所)「脳を丸ごと見る技術とその展望」
オンサイトのみの開催でしたが、両先生のサイエンスに対する熱気に押されて活発な議論が行われました。

posted on 06/17/2023 12:58 PM

柚﨑研に入って海外留学もしよう(国際先導研究)

既にご案内しましたが柚﨑研は国際共同研究加速基金(国際先導研究)「記憶メカニズムの多次元解析–nmからメゾスケール/ミリ秒から日スケールまで」に採択されています。今後7年間(最長10年間)、ポスドクや大学院生を中心とする若手研究者の国際交流と育成に取り組みます。

ポスドクや大学院生は、この枠組みを使ってMax Planck Florida Institute of Neuroscience (アメリカ)およびInterdisciplinary Institute of Neuroscience (IINS) -ボルドーNeurocampus(フランス)に短期・中期留学できます。興味のある大学院生およびポスドクはグラントのHPをご覧下さい。ポスターは国際先導研究ポスター230613

posted on 06/12/2023 8:52 PM

第156回 BrainClubが行われました

第156回BrainClubには、理化学研究所 脳神経科学研究センター 学習・記憶神経回路研究チームのDr. Joshua P. Johansen先生をお招きしました(5/10(水) 16:00~17:30)。演題は「Constructing Emotional Representations in the Brain」です。感覚入力、身体の生理的状態、そして認知的要素が、情動を介して記憶の形成を制御するメカニズムについて、階層的かつ分散的な神経回路モデルについて最近の知見を交えお話しいただきました。当日はハイブリッド形式で行われ時間を超過して活発な議論が行われました。

posted on 05/10/2023 5:07 PM

内藤記念科学振興賞を受賞しました

2022年度(第54回)内藤記念科学振興賞を柚﨑が受賞しました。3月16日に日本工業倶楽部において贈呈式が行われました。
受賞対象研究テーマは『機能的・構造的シナプス可塑性を制御する分子機構の解明』です。共同研究者・柚﨑研の同僚やOBへの感謝が述べられました。

posted on 03/16/2023 2:27 PM

沖縄科学技術大学院大学(OIST)にてWorkshop「Nervous System Assembly」開催

3月6日から9日の4日間、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて久しぶりの対面でのWorkshop “Nervous System Assembly”が行われました。柚﨑研からは大学院生の大石君がポスター発表+Flash talk、柚﨑はtalkを行いました。好天に恵まれて熱心な議論が行われました。                                                                                       OISTの吉田 富さんがOrganizerでした。

posted on 03/10/2023 10:31 PM

第155回 BrainClubが行われました

第155回 BrainClubには、理研CBS シナプス可塑性・回路制御研究チームのThomas Chater先生をお招きしました(2/15(水) 16:00~17:30)。演題は「Towards a logic of homo- and heterosynaptic dynamics following plasticity」です。最近の研究から、ある特定のシナプスに可塑性誘導刺激が加わった際には近隣のシナプスにも可塑性が生じる「Heterosynaptic plasticity」と呼ばれる現象が見出されています。今回Chater先生には、海馬スライス培養と2光子顕微鏡を用いたスパイン形態観察やCa2+イメージングから分かってきた、Heterosynaptic plasticityを生じるスパイン間の相互作用についてご講演頂きました。シナプス間の時空間的な制御様式についても、未発表データも交えながら白熱した議論が行われました。講演後に柚﨑研メンバーと共に記念撮影@セミナー室(上写真)。中央が演者のChater先生です。怒涛のBrainClubラッシュでした。次回にも期待。(会見)

posted on 02/18/2023 7:58 PM

第154回 BrainClub開催されました

 カリフォルニア大学 (UC Irvine, アメリカ)の五十嵐啓先生がラボに来られ、第154回 BrainClubが行われました(2/6(月) 17:30~19:00)。演題は「ドーパミンによる連合記憶の形成メカニズムとそのアルツハイマー病における破綻」。嗅覚情報を手掛かりとして成立する記憶の形成や維持過程を対象とし、光遺伝学やin vivo電気生理学的手法を用いてこれまでに明らかとしてきた、記憶を司る脳回路機構についてご講演いただきました。また、アルツハイマー病の記憶疾患ではどの様な脳回路機構の破綻が起きているのかについても、未発表データを含めた最新の知見をお話しいただき、活発な質疑が終始繰り広げられました。

上写真は講演後の記念撮影。中央が五十嵐先生(柚﨑先生のお隣)です。柚﨑研の「新兵」も多数映っております。油断してて更新が追いついてませんでした、すみません (会見)

posted on 02/14/2023 9:42 PM

慶應WPI Bio2Qのkick-off symposiumが行われました

昨年11月10日に慶應義塾大学が世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の拠点として採択され、2月3日にそのkick-off meetingが行われました。(Human Biology x MicroBiome x Quantum computing = Bio2Q)として、マイクロバイオームに着目しながら、粘膜上皮・免疫・神経・代謝系などによってヒト恒常性がどのように統御されているかを、AI とともに量子コンピューティングを用いて解明を目指す10年間続くプロジェクトです。本田拠点長のもとで、柚﨑は神経制御チームの代表として、また拠点長特別補佐として参画します。

posted on 02/03/2023 11:58 PM

第153回 BrainClubが行われました

MRC分子生物学研究所(イギリス)のIngo Greger先生をお迎えして、1月20日(金)に第153回 BrainClubが行われました。演題は「Mechanisms underlying AMPA receptor modulation and synaptic localization」です。興奮性シナプスを介した神経細胞間の速い情報伝達にはシナプス後部に集積するAMPA受容体が中心的な役割を担います。Ingo先生には今回、クライオ電子顕微鏡法や電気生理学的解析を駆使して明らかとしてきた、構成サブユニットや補助サブユニットの違いがもたらすAMPA受容体の機能制御メカニズムについて、最新の知見も含めてお話しいただき、活発な議論が行われました。

上の写真は講演後の記念撮影@柚﨑研セミナー室。Ingo先生は中央。柚﨑先生のお隣です。Seminar roomが綺麗になりましたYo(会見)

posted on 01/30/2023 9:42 PM

国際共同研究加速基金(国際先導研究)に採択

2022年度のJSPS国際共同研究加速基金(国際先導研究)に「記憶メカニズムの多次元解析–nmからメゾスケール/ミリ秒から日スケールまで」というテーマで採択されました。ボルドー神経科学研究所(Dr. Choquet)、マックスプランクフロリダ研究所(Drs. Yasuda & Fitzpatrick)と日本を繋ぐ国際共同研究の枠組みです。京大の林康紀先生を代表として、慶應大・遺伝研・新潟大・東大の国内拠点において、今後7年間(最長10年間)、ポスドクや大学院生を中心とする若手研究者の国際交流と育成に取り組みます。

ポスドクや大学院生にとっては短期・長期留学を支援できます。また若手研究者が独立する際の支援もできますので大いにチャンスを活かしてください。

posted on 01/26/2023 12:12 AM