掛川助教が生理学会奨励賞を受賞
掛川助教が平成19年度日本生理学会奨励賞を受賞しました。おめでとう!
posted on 03/28/2008 12:56 AM
Keio University School of Medicine, Dept of Physiology |
Yuzaki Lab |
大学院生の石田さんに元気な女の子の赤ちゃん(3265g; Apgar 9-10-10)が生まれました。千枝ちゃんです。おめでとう!
posted on 02/26/2008 12:55 AM
松田助教の論文がNeuronにAcceptになりました。おめでとう。
AMPA型グルタミン酸受容体は我々の脳において速い神経伝達を司り、記憶学習過程を制御しています。AMPA受容体は通常はシナプス後部(樹状突起)に輸送され、シナプス前部(軸索)には行きません。この「極性輸送」の機構は長らく謎でしたが、私たちは、膜タンパク質の小胞輸送を制御するアダプタータンパク質のうちAP-4が、この極性輸送を担うことを初めて明らかにしました。さらに、軸索に誤輸送されたAMPA受容体は軸索内部でオートファゴゾームにより捕捉され分解されることから、AP-4はオートファジー活性にも関与していることが示唆されました。
この仕事は北海道大学三浦・渡辺先生との共同研究の成果です。
posted on 02/08/2008 12:55 AM
掛川助教の論文がJournal of NeuroscienceにAcceptになりました。
デルタ2受容体は、小脳においてシナプス形成に必須であり、同時に運動学習の基礎過程とされるシナプス可塑性現象(長期抑制:LTD)を制御します。すなわち、デルタ2受容体は機能的シナプス可塑性と形態的シナプス可塑性を制御するユニークな分子です。これまでの私たちの研究室の仕事により、デルタ2受容体は、イオンチャネル型グルタミン酸受容体ファミリーに属しているものの、グルタミン酸に結合せず、かつイオンチャネルとして機能していないことを報告してきました。
本研究ではデルタ2受容体の細胞内部位(C末端)が、LTDや運動学習(瞬目条件づけ)などの機能的シナプス可塑性機能に必須であること、一方で、形態的なシナプス形成にはC末端は必須でないことを初めて明らかにしました。すなわち、デルタ2受容体は、C末端を介して機能的シナプス可塑性を制御し、他の部位、おそらく細胞外ドメイン(N末端)を介して形態的シナプス形成に関与し、それぞれ別々のシグナル伝達系を駆動するものと考えられます。
posted on 12/20/2007 12:54 AM
大学院生の西山君の論文がAutophagy誌にAcceptになりました。おめでとう。
神経細胞死とオートファジーとの関係は注目されています。例えば、ラーチャー変異マウスにおいて、デルタ2受容体が常時活性化すると、プルキンエ細胞においてオートファジーの亢進とともに神経変性が見られます。当研究室ではこの分子機構について研究を進めています。
本研究では、オートファジー経路に必須であるAtg5遺伝子をプルキンエ細胞特異的に欠損させたマウスを作成・検討しました。面白いことにプルキンエ細胞の変性に先立って、軸索の腫大が見られ、腫大部に細胞内膜構造が蓄積する像が観察されました。神経細胞におけるオートファゴゾームの起源と役割を考える上で重要な所見と考えられます。(北大渡辺研・医科歯科水島研との共同研究です。)
posted on 09/05/2007 12:53 AM
掛川助教の論文がJournal of Physiology (London)にAcceptになりました。おめでとう。
デルタ2受容体は、イオンチャネル型グルタミン酸受容体ファミリーに属しているものの、未だにイオンチャネルとして機能しているのかどうか不明です。この論文では、チャネルドメインを変異させた「チャネルdead」デルタ2受容体を、デルタ2受容体nullミュータントマウスに発現させることにより、この問題にチャレンジしました。
驚くべき事に、「チャネルdead」デルタ2受容体は、正常デルタ2受容体と同様に、小脳LTD障害を回復させることから、デルタ2受容体はイオンチャネルとして機能していないことが初めて明らかになりました。
posted on 08/13/2007 12:52 AM
幸田講師の論文がEur J NeurosciにPublishされ、表紙を飾りました。おめでとう。
デルタ2受容体は小脳において運動学習の基礎過程とされる長期抑制(LTD)を制御する分子ですが、これまでどのように機能するのか不明でした。この論文では、デルタ2受容体を欠損した小脳に、ウイルスベクターを用いてデルタ2受容体を導入することにより、LTDを回復させることに成功しました。
面白い事に、デルタ2受容体の細胞内ドメインのC末端を欠損させると、デルタ2受容体のLTD誘発機能が失われることが判明しました。この結果、デルタ2受容体は、イオンチャネル型グルタミン酸受容体というよりも、細胞内ドメインを介して信号を伝達する代謝型受容体として機能することが示唆されました。
posted on 04/06/2007 12:52 AM
理研BSI古市研との共同研究がJournal of Neuroscience誌にAcceptになりました。掛川助教は小脳のLobule別の平行線維ープルキンエ細胞神経伝達について電気生理学的に解析しました。
posted on 03/03/2007 12:50 AM
掛川助手の論文がJ Physiol (London)にin pressになりました。おめでとう。
この論文は、L7プロモータによって、プルキンエ細胞に特異的にデルタ2受容体を発現するトランスジェニックマウスとデルタ2受容体nullミュータントマウスを交配させることにより、nullミュータントマウスの各種表現型の回復度合いを電気生理学と形態学的に検討したものです。
驚くべき事に、正常デルタ2受容体のみでなく、チャネルポアにおいてCa透過性を決定するQ/Rサイトを変異させたデルタ2受容体も、ほとんどの表現型を回復させることが分かりました。このことより、デルタ2受容体はアミノ酸配列からはCaイオン透過型のチャネルポアを形成すると予想されたもののCaチャネルととしては機能していないことが明確になりました。
posted on 01/15/2007 12:49 AM
飯島特別研究助手のCblnファミリー分子の機能に関する仕事が、Eur J Neurosciにin pressに。おめでとう。
posted on 12/15/2006 12:48 AM