Current Opinion in NeurobiologyにReviewが掲載
Current Opinion in Neurobiologyの「Synaptic function and regulation特集号(2011年4月号)」に、新しいシナプス形成・維持因子Cbln1やその関連タンパク質であるC1ql1ファミリー分子に関する柚崎のReviewが掲載されました。研究室のこれまでの仕事を総括したものです。
posted on 06/26/2011 6:01 PM
Keio University School of Medicine, Dept of Physiology |
Yuzaki Lab |
Current Opinion in Neurobiologyの「Synaptic function and regulation特集号(2011年4月号)」に、新しいシナプス形成・維持因子Cbln1やその関連タンパク質であるC1ql1ファミリー分子に関する柚崎のReviewが掲載されました。研究室のこれまでの仕事を総括したものです。
posted on 06/26/2011 6:01 PM
京都廣川書店から、「トランスポートソームの世界―膜輸送研究の源流から未来へ」が出ました。チャネル・トランスポーターおよびその関連分子の研究の歴史から最近トピックまで網羅した本です。柚崎は第2章イオンチャネルのリガンド作動性チャネルの項を分担執筆しました。詳しくはこちら。
posted on 06/15/2011 5:27 PM
理研・脳科学研究所(RIKEN-BSI)のflagshipセミナーであるBSI-Seminar Series (BSS)にて柚崎が講演しました。6月9日-10日の2日間をかけて多くのBSIでの研究者と交流する機会を与えていただきました。
posted on 06/10/2011 2:31 PM
松田(恵子)と柚崎が「サイエンスに載った日本人研究者」に取り上げられました。
下記のリンク先でデジタル版を読めます(柚崎研の記事は28ページです)。
From “Japanese Scientists in Science 2010.” Reprinted with permission from AAAS.“
posted on 06/09/2011 10:54 PM
松田恵子助教の論文がEuropean Journal of Neuroscienceに掲載され、この号のFeatured Articleに選ばれました。Sudhof博士がコメント記事を書いてくれました。
私たちが既に報告した小脳における強力なシナプス形成・維持分子Cbln1の続報です。昨年のScience論文(2010)ではシナプス後部の受容体がGluD2であることを報告しましたが、本論文ではシナプス前部側の受容体がNeurexin(Nrx)であること、さらに小脳以外の脳部位(海馬や大脳皮質)でも似た分子(Cbln2やGluD1)が同様のシナプス形成作用をもつことを報告しています。Nrxは自閉症の原因遺伝子として知られ、その受容体としてNeuroliginやLRRTMなどが知られていますが、Nrx-Cbln1-GluD2は、これらの分子とは独立した分子機構によりシナプス形成を制御することが分かりました。
posted on 04/24/2011 11:12 AM
掛川助教の論文がNature Neuroscience誌(4月4日オンライン版)に掲載されました。九州大学の浜瀬准教授らとの共同研究です。
記憶にはさまざまな種類があり、人のスポーツや楽器演奏活動などの運動技能に関連した記憶は、小脳の神経回路が関与します。しかし、小脳シナプスにおいて記憶を制御する分子機構については不明な点が多く、例えばどうして年齢とともに運動学習能力が低下するのかはよく分かっていません。
これまでに、マウスを使った研究で神経細胞が分泌するたんぱく質Cbln1がデルタ2型グルタミン酸受容体(デルタ2受容体)に結合することにより、小脳におけるシナプス形成を制御することを発見していました。今回、マウスの幼若期の小脳に豊富に存在するアミノ酸D-セリンがデルタ2受容体に結合することにより、シナプスでの運動記憶・学習を促進することを、実験で明らかにしました。実際にD-セリンがデルタ2受容体に結合できない遺伝子改変マウスを作製・解析したところ、幼若期での運動記憶・学習能が著しく低下していました。
D-セリンとデルタ2受容体との結合モデルは、人にもあてはめられると考えられています。この発見は、人の幼児期での運動記憶・学習過程を理解する上で有用な知見を与えるものです。また、デルタ2受容体は生涯を通じて発現しており、D-セリンの経路を制御することによって、将来、大人でも効率的に運動学習を促進させうる可能性があります。
読売新聞、日刊工業新聞、朝日こども新聞などに取り上げられました。
JSTのプレスリリースはこちら。
posted on 04/01/2011 8:54 AM
江見さんを第一著者とする論文がNeurochem Resにin pressとなりました。
小脳運動学習機能測定のための新しい急速瞬目条件づけプロトコルを開発した学位論文です。あと一報出る予定ですが、取りあえずおめでとう。
posted on 01/19/2011 8:59 AM
飯島くん(現在はUniv BaselのScheiffele研に留学中)と三浦さんの共著論文がEuropean Journal of Neuroscience誌に掲載されました。
http://www3.interscience.wiley.com/journal/123389540/abstract
脳におけるC1qlファミリー分子の発現と生化学的解析を行ったものです。Cbln1と似た構造を持つC1qファミリー分子はCbln1とは全く異なった脳部位に特異的に発現し、多量体として分泌されることがわかりました。これらの脳部位においてC1qlファミリー分子もシナプス機能に関与する可能性が示唆されます。
posted on 05/24/2010 9:01 AM
松田助教の論文がScience誌(4月16日号)に掲載されました。北海道大学の渡辺研、生理研の重本研との共同研究です。
Cbln1のシナプス後部側の受容体がデルタ2受容体(GluD2)であること、Cbln1-CluD2複合体がシナプス前部とシナプス後部の成熟を両方向性に制御していることを初めて発見しました。
この論文はScience STKEにてEditor’s Choiceに選ばれました。また共同通信系の新聞社や日経産業新聞に取り上げられました。JSTのプレスリリースはこちら。
posted on 04/16/2010 9:03 AM
大学院生の勝又くんの論文がAutophagy誌(IF:5.48)にAcceptになりました。「神経軸索におけるオートファゴゾームはダイニンによって活動依存性に逆行輸送される」という論文です。東京医科歯科大学の水島先生との共同研究です。
http://www.landesbioscience.com/journals/autophagy/article/11262/
さまざまな神経変性疾患や虚血脳において神経細胞軸索の腫大とオートファゴソームの蓄積が知られています。しかし軸索におけるオートファゴゾームの生理的意義やその動態についてはほとんど分かっていません。この論文ではライブイメージング技術を用いて、オートファゴゾームは軸索からダイニンモータによって細胞体に輸送されること、グルタミン酸刺激によって軸索におけるオートファゴゾームの数が増加することを初めて明らかにしました。
posted on 03/10/2010 9:07 PM
大学院生の勝又くんの論文がAutophagy誌(IF:5.48)にAcceptになりました。「神経軸索におけるオートファゴゾームはダイニンによって活動依存性に逆行輸送される」という論文です。東京医科歯科大学の水島先生との共同研究です。
http://www.landesbioscience.com/journals/autophagy/article/11262/
さまざまな神経変性疾患や虚血脳において神経細胞軸索の腫大とオートファゴソームの蓄積が知られています。しかし軸索におけるオートファゴゾームの生理的意義やその動態についてはほとんど分かっていません。この論文ではライブイメージング技術を用いて、オートファゴゾームは軸索からダイニンモータによって細胞体に輸送されること、グルタミン酸刺激によって軸索におけるオートファゴゾームの数が増加することを初めて明らかにしました。
posted on 03/10/2010 9:04 AM