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Welcome to Yuzaki Lab
    慶應義塾大学医学部柚崎研(神経生理学)では「神経活動や環境の変化が、どのようにして記憶・学習を引き起こし、どのように神経回路網そのものを変化させるのか」というテーマに沿って研究を行っています。詳しくはこちら
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To LTD or not to LTD?―長期抑圧の誘導性を決めるマスター鍵

Cover神経細胞間の情報のやりとりはシナプスで行われます。シナプスの伝達効率の長期的抑圧(LTD)は、脳における記憶・学習の基礎過程です。小脳においては、学習により小脳顆粒細胞―プルキンエ細胞間のシナプス伝達にLTD)が起きることが運動に関与する記憶(巧緻性やタイミングなど)に必須の役割を果たします。LTDは一般にシナプス後部の神経細胞において、グルタミン酸を受け取るAMPA型グルタミン酸受容体の数の低下によって起こります。小脳LTDの特徴は、これに加えてプルキンエ細胞に特異的に存在するデルタ2型グルタミン酸受容体を必要とすることです。この原因やメカニズムは謎のまま長年残されていました。本論文ではついにこの謎を解くことに成功しました。デルタ2受容体はAMPA受容体のリン酸化状態を制御することによって、LTDが起きるか起きないかを決定するいわばマスター鍵として作用していることが判明しました。

この仕事は幸田講師・掛川講師のco-first author論文としてPNAS誌に掲載されました。プレスリリースはこちら

posted on 02/20/2013 9:22 AM

石田さんの論文がDev Cellで紹介

2012年11月にNeuron誌に発表した石田綾博士(現在米国留学中)の論文がDevelopmental Cell誌において注目すべき論文としてPreviewにて紹介されました。

紹介Previewはこちら→Choreographing the axo-dendritic dance. Dev Cell 23:923-924,2012.

posted on 01/06/2013 3:13 PM

松田さんの論文がEJN most cited papersに選出

松田さんがEuropean Journal of Neuroscience (EJN)誌に2011年に発表した論文「Cblnファミリー分子はさまざまな脳部位において特定のNeurexinとともにシナプス形成を制御する」がEJN most cited papers in 2011-12に選出されました。

原著論文はこちら→Matsuda K, Yuzaki M. Cbln family proteins promote synapse formation by regulating distinct neurexin signaling pathways in various brain regions. Eur J Neurosci 33:1447-1461,2011

posted on 01/06/2013 3:05 PM

石田さんの論文がNeuron誌に掲載

当研究室で学位を取得し、引き続き東大岡部研にて学振特別研究員(SPD)をしていた石田綾博士(現在米国留学中)の論文がNeuron誌(2012年11月号)に掲載されました。東大岡部研・北大渡辺研との共同研究の成果です。

中枢神経系において、どのようにシナプスが形成されていくのかについては未だによくわかっていません。この研究では、生きた神経細胞を用いて経時的にイメージングすることにより、この問題を明らかにしました。小脳顆粒細胞とプルキンエ細胞間のシナプスでは、シナプス後部の構造(スパイン)が先に形成された後に、シナプス前部が形成されます。顆粒細胞から放出されるCbln1分子が、シナプス前部のNeurexinとシナプス後部のGluD2に結合することにより、シナプス前部から小さな突起の形成を誘導し、シナプス前部の構造(ボタン)を形成することが分かりました。

posted on 11/08/2012 11:53 AM

輪読会のお知らせ

今期は”The Synapse”  ed. by M. Sheng, B.L. Sabatini and T.C. Sudohof, Cold Spring Harbor Press, 2012を読みます。

シナプスの形態、機能、可塑性、病態と多岐にわたって、各分野の第一線の研究者が執筆した本です。神経科学の教科書を読んだ後のadvanced courseとして、興味のある方、多数の参加を期待しています。教室内外・大学内外・職位等を問いません。

10月30日より原則として毎週火曜日18時より当教室にて行います。(お問い合わせは幸田まで)

posted on 10/01/2012 4:37 PM

時実利彦記念賞を受賞

時実利彦先生

 

 

柚崎が平成24年度の時実利彦記念賞を受賞しました。授賞式は第35回日本神経科学大会にて行われました。

posted on 09/30/2012 6:23 PM

糖鎖シンポジウムを開催

第35回日本神経科学大会にてシンポジウム「糖鎖による神経可塑性の制御 ― 糖鎖科学と神経科学の融合に向けて」を行いました。新学術研究「統合的神経機能の制御を標的とした糖鎖の作動原理解明」による共催です。(以下敬称略)座長を柚崎と名古屋大・門松が行い、シンポジストとして宮田真路( 神戸薬大・生化 / 神戸大院医 ・GCOE)、杉山清佳(新潟大院・医歯・神経発達)、Geoffrey T Swanson (Dept Mol Pharmacol and Biol Chem, Northwestern Univ), Radu Aricescu (University of Oxford), James Fawcett (University of Cambridge)を迎えました。

 

posted on 09/30/2012 4:55 PM

ブレインブック(見える脳)が出版されました

The Brain Book

 

脳のはたらきについて、一般向けに書かれたThe brain bookの翻訳書が出版されました。順天堂大学の内山教授との共訳です。(養老孟司先生監訳)。イラストが一杯入っていますので、入門としてお勧めです。

posted on 08/31/2012 4:06 PM

「脳の細胞外マトリクスとその病態」シンポジウム(バルセロナ)にて講演

 

ヨーロッパ科学技術協力機構(COST)の事業の一つである「脳の細胞外マトリクスとその病態」の第2回シンポジウムがFENSのサテライトイベントとしてスペインバルセロナにて7月12日-13日に行われました。柚崎は招待講演を行いました。

posted on 07/20/2012 2:48 PM

Ruhr大学International Graduate School of Neuroscienceにて講演

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2012年4月26日にドイツRuhr大学におけるInternational Graduate School of Neuroscienceにおいて柚崎が招待講演を行いました。”MOLECULAR MECHANISMS OF SYNAPTIC PROCESSING, FUNCTION AND DYSFUNCTIONというテーマで、2日間にわたるシンポジウムです。大学院生が主導でオーガナイズされました。

posted on 05/21/2012 2:00 PM

Copenhagen大学Symposiumにて講演

University of Copenhagen

University of Copenhagen

2012年4月25日にデンマークCopenhagen大学におけるDRA symposium on Receptor Structure and Function において柚崎が招待講演を行いました。

posted on 05/21/2012 1:51 PM

掛川講師が文部科学大臣賞表彰若手科学者賞を受賞

文部科学省このたび掛川講師が「グルタミン酸受容体による記憶学習制御の研究」に対して平成24年度文部科学大臣賞表彰若手科学者賞を受賞しました。おめでとうございます。

posted on 04/15/2012 3:43 PM