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Welcome to Yuzaki Lab

・柚﨑研は慶應義塾大学 ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)に移動しました。

・中枢神経系に加えて、末梢・自律・腸管神経系でのシナプス形成機構に焦点をあて、神経系と多臓器の連関機構やその破綻による病態の解明と治療法の開発を目指します。

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投稿者の記事一覧

組織固定による小分子の可視化法の論文がChem誌に出ました

成体に投与された小分子が、脳のどの部位にどのように分布しているのかをスナップショットのように可視化する新しい技術として、組織固定でよく使われるパラホルムアルデヒドによって小分子を固定化方法を開発しました。本方法によって、代謝型グルタミン酸受容体mGlu1、AMPA型グルタミン酸受容体、ドーパミン受容体のそれぞれのリガンド投与後の局在様式を可視化することに成功しました。本研究はERATO/CRESTの支援を受けた京都大学浜地研、名古屋大学清中研との共同研究で、Chem誌にpublishされました。

posted on 12/13/2022 9:23 PM

HFSP Science Digestに研究成果がハイライトされました

Science Digestは、Human Frontier Science Program (HFSP)の新しい出版物です。HFSPの支援を受けた研究の中で、最も注目すべき科学的成果がハイライトされます。記念すべき第1号が出版され、私たちがドイツ神経変性疾患センター(DZNE)のAlexander Dityatev研、Oxford大学(当時)Radu Aricescu研博士とともに行った研究が掲載されたとの連絡を受けました。
HFSPのホームページで読むことができます。また、抜粋はここからダウンロードできます。

posted on 12/01/2022 3:08 PM

ムーンショット型研究開発事業のkick-off meetingが行われました

ムーンショット型研究開発事業の目標7「健康寿命伸長にむけた腸内細菌動作原理の理解とその応用」が採択され、この度kick-off meetingが行われました。本田賢也先生がプロジェクトマネージャー(PM)であり、柚崎はPM補佐および「腸脳連関解析チーム」のチームリーダーとして参画します。2022年度から6年間(最長2030年度まで9年間)の研究開発事業です。

posted on 11/15/2022 11:47 PM

Presentation Workshop 2022

Presentation Skills 向上のためのWorkshop 2022が行われました。

研究者にとってプレゼンテーションスキルは、研究成果を発表して他の研究者と交流するのみならず、一般社会へ研究成果を還元したり、研究費を取得したりする際に必須の技術です。このたび現役の脳科学研究者であるとともに、プレゼンテーション法についての教育で実績のあるGeorge Augustine教授による講義と実習が行われました。
慶應義塾大学医学研究科・薬学研究科・理工学研究科に属する大学院生、若手研究者が参加しました。

本プログラムは本年に慶應義塾大学が採択されたWPI(Bio2Q)での連携大学院プログラム(STaMP)の一つとしてこれからも開催される予定です。

※Lectureの動画はこちら→慶應義塾大学に所属する方に公開中。

※※LectureおよびWorkshopの様子はこちら(写真)

posted on 11/01/2022 2:47 PM

伊勢志摩でシンポジウム「Development and Plasticity of the Brain」が行われました

日米脳(Japan-U.S. Brain Research Cooperative Program)およびCore-to-Core Programで支援されたシンポジウムDevelopment and Plasticity of the Brainが10月21日から23日の間に伊勢志摩で行われました。この会は山本信彦教授の退官記念でもあります。研究室からは野澤と柚﨑が参加し野澤が英語で口頭発表しました。シンポジウムの写真はこちら

posted on 10/21/2022 6:46 PM

東京大学ChemBioレクチャー

東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻主催の第15回ChemBioレクチャーが9月28日に本郷キャンパスにて行われ、柚﨑<が講演を行いました。他の演者は有田誠教授(慶應・理研)、石井あゆみ准教授(帝京科学大)、稲葉央准教授(鳥取大)、大宮寛久教授(京都大)でした。

posted on 09/28/2022 11:24 AM

塩崎さんが優秀ポスター賞を受賞

9月19日から22日に軽井沢にて行われた第四回 UK-Japan Neuroscience Symposium(AMED-MRC主催)において、大学院生の塩崎さんが最優秀ポスター賞に選出されました。日本側から一演題、英国側から一演題が選ばれるものであり、副賞は英国で行われる次回の第5回 UK-Japan Neuroscience Symposiumでの口演発表への招待(旅費込み)です。おめでとうございました!

posted on 09/23/2022 4:43 PM

デリーナさんが、JSPS外国人特別研究員(PD)として採用

デリーナ(DILINA Tuerde)さんが、JSPS外国人特別研究員(PD)に採用されました。おめでとうございました。博士号取得直後の優秀な諸外国の若手研究者に対して、我が国の大学等研究機関において研究に従事する機会を提供するプログラムです。生物系科学では日本全体で8人だけが採用です。

posted on 09/05/2022 10:48 AM

大学院生の野澤君の論文がNeuronに出ました

博士課程4年の野澤和弥の学位論文がNeuronのオンライン版に掲載されました。プレスリリースはこちらです。
高分解能の顕微鏡技術であるExpansion Microscopy(ExM)を改良して、脳内のシナプスの個性を決める働きを持つ分子群のナノレベル(1 ミリメートルの100万分の1が1ナノメートル:nm)の構造を明らかにしました。

脳の働きの元となる神経回路網は、神経細胞どうしがシナプスによって互いにつながって作られます。シナプスをつなぐさまざまな分子は、シナプスの中でも約100~1000 nmの狭い領域に密集しているため、従来の光学顕微鏡の分解能(約200 nm)ではその詳細な分布は観察できません。そこで、今回、標本そのものを約1000倍の体積に膨張させる技術ExMをさらに改良し、シナプス観察に最適化することによって、マウス神経回路網において興奮性シナプスをつなぐ分子群の構造や相互関係をナノレベルで初めて明らかにすることに成功しました。とりわけ、ニューレキシンに結合するシナプス分子群(ニューレキシンリガンド)が、シナプス内でそれぞれ数十 nmの「ナノドメイン」を単位として集積することを発見しました。さらに、シナプス前部に存在するニューレキシンの種類によって、シナプス後部のシナプス分子やグルタミン酸受容体のナノドメインの配置が決定されることがわかりました。
 今回の研究成果から、脳の働きを支えるシナプスの個性は、それぞれに特化したシナプス分子がナノレベルで相互作用することによって作られることがわかりました。これらの分子群は多くの精神疾患や神経発達症との関連が報告されていることから、本研究の成果はこれらの疾患の病態や正常な神経回路の発達機構の理解につながることが期待されます。ExMの開発では医学部5年生の曽我部拓君も大きく貢献しました。

posted on 08/25/2022 12:50 AM

高野さんが三四会奨励賞を受賞

高野助教(さきがけ)が令和4年度の慶應義塾大学医学部三四会奨励賞(Young Investigator Award)を受賞しました。おめでとうございます!

posted on 07/29/2022 12:27 PM

2022/06/20 Journal Club (Yuzaki)

GluN3A excitatory glycine receptors control adult cortical and amygdalar circuits
Simon Bossi 1, Dhanasak Dhanasobhon 2, Graham C R Ellis-Davies 3, Jimena Frontera 1, Marcel de Brito Van Velze 2, Joana Lourenço 2, Alvaro Murillo 4, Rafael Luján 4, Mariano Casado 1, Isabel Perez-Otaño 5, Alberto Bacci 2, Daniela Popa 1, Pierre Paoletti 6, Nelson Rebola 7
Neuron 2022 Jun 10;S0896-6273(22)00457-3.

doi: 10.1016/j.neuron.2022.05.016. Online ahead of print.

posted on 06/17/2022 10:25 AM

配位ケモジェネティクス法論文がNature Communに出ました

Nature Communications脳内の神経回路の働きを理解するために、記憶・学習を司る神経伝達物質受容体であるグルタミン酸受容体を細胞種選択的に活性化する技術が必要とされています。本研究では、本来のグルタミン酸応答能を維持したままで、人工化合物によって活性化される変異グルタミン酸受容体(代謝型)を開発しました。実際にこの人工グルタミン酸受容体をある特定の細胞種に発現させたマウスを作製し、人工化合物投与によって細胞種選択的に代謝型グルタミン酸受容体を活性化させることを示しました。この新技術「配位ケモジェネティクス法」を用いることにより神経回路の理解が加速すると期待されます。本研究はERATO/CRESTの支援を受けた名古屋大学清中研、京都大学大学浜地研との共同研究です。論文はこちら

posted on 06/16/2022 9:53 PM