井端さんのReviewがpublishされました
普段の生活においても、自然界においても、新しいものを作る時には、古いものを壊さなくてはならないことがよくあります。私たちの脳においても発達期や記憶・学習に応じて神経細胞の形態が変化する時には、必ず協調して、常に神経細胞やその周囲の細胞外基質の破壊現象が伴います。このようなスクラップ&ビルド現象を担うメカニズムの一つとして、神経細胞からのライソソーム分泌が注目されています。ライソソームは通常は老朽化した細胞内産物の最終的な消化場所として知られていますが、神経活動亢進に応じて、ライソソームの内容物であるライソソーム酵素とともにシナプス形成分子Cbln1を放出することを私たちは見つけました(Neuron 2019)。本総説では、神経系におけるライソソーム分泌について概括しました。聖マリアンナ大学に移った井端さんが第一著者です。
04/17/2021 11:05 PM | What's New