最終講義と退任祝賀会を開催
3月12日に柚﨑は最終講義「Bridge Over Troubled Synapse: C1qタンパク質、GluD、そしてその先へ」を行いました。動画はこちら。
引き続いて明治記念館にて退任記念祝賀会を行っていただきました。改めて研究室でともに研究をしてくださった研究者、大学院生、技術員、秘書の皆様、さらには医学部および慶應義塾の関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
4月以降は慶應義塾大学 WPI-Bio2Q に異動し、本田拠点長のもとで研究を続ける機会をいただきました。近年、アルツハイマー病、統合失調症、自閉スペクトラム症などの精神・神経疾患や発達障害の多くは、シナプスの機能異常による「シナプス病(症)」であると考えられるようになってきています。これまで私は、中枢神経系のシナプスがどのように形成・維持されるのかを研究し、その知見をもとにシナプス病の病態解明と治療法の開発を目指してきました。WPI-Bio2Q では、中枢神経系に加え、腸管神経系、自律神経系、末梢神経系、さらにはそれらの神経系と各臓器をつなぐシナプスの形成機構にも焦点を当てて研究を進めていきます。このアプローチにより、多臓器が相互に連関しながらホメオスタシスを維持する仕組みを解明し、より多くの疾患の病態理解と新たな治療法の開発につなげたいと考えています。
03/12/2025 8:42 PM | What's New