Undergraduates
講義・実習を通して以下の目標を学生には達成してほしいと考えています。ただし、 目標の達成のためには、実際に研究に従事するのがベストです。意欲ある学生は一定期間、実際に教室の研究に参加されることを 強くお勧めします。
統合的な生理学
分子生物学や分子遺伝学的な観点を抜きにしては生体現象は理解できません。しかし、感覚系、筋肉系、脳神経系の多くの生体現象は電気現象を基本としており、その理解には電気生理学的な知識が必須です。したがって、電気生理学の基礎をしっかりと理解したうえで、生体現象を統合的に理解してほしいと思います。
病態を理解するための生理学
原因不明であった多くの神経・筋・心筋疾患は、「チャネロパシー」としてチャネルの異常として生理学的に理解できる時代となりつつあります。病態の基礎としての生理学をしっかりと理解してほしいと思います。
科学的探求の方法としての生理学
生涯にわたるたゆまぬ自己教育はあらゆる分野の医学にとって必須です。その原動力となるのは、患者さんを治したいという純粋な動機のみでなく、新しいことを探求して、知る喜びであると思います。この、「探求する喜び」と、科学的な探求方法を、研究・実習を通して是非身につけてほしいと思います。